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リビアに派遣された労働者が現地で奴隷のように酷使されていた実態が、帰国した労働者の証言で明らかになった。彼らは派遣会社からも冷遇されている。29日付ザンチー紙(電子版)が報じた。
27日夜から28日にかけて49人の派遣労働者が、リビアからホーチミン市のタンソンニャット国際空港に帰国した。彼らは故郷に帰るための交通費も所持していないため、空港内で待機している。
北中部ゲアン省出身のチャン・ホン・クアンさん(33歳)によると、彼らはハノイ市の越日人材派遣株式会社(VITECH)に各種費用として3600万~4100万ドン(約16万3000~18万6000円)を支払い、2年間の約束でリビアに派遣された。しかし現地では、給与が支払われず、病気でも休めず、時に暴力を振るわれるなど奴隷のような生活だったという。
現地にいる会社の代表者に訴えても冷たい態度で、何の説明もなく帰国用の航空券を渡されただけ。ようやく帰国したが、会社側は帰郷の手配さえしていなかった。交渉の末、1人当たり150万ドン(約6790円)の交通費を支給されることになったが、未払いの給与や納めた費用の返還はまだないという。