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9月の入学式までまだ半年もあるが、都市部に住む入学予定の子供のいる親たちは、子供たちを学習塾に通わせ始めている。19日付ベトナムネットが報じた。
現在ベトナムでは幼稚園で文字を教えることを禁止しているため、子供が小学1年のカリキュラムについていけるか不安に感じた親たちが、子供に幼稚園を辞めさせて塾通いさせたり、子供の負担を無視して幼稚園と塾の両方に通わせたりしている。
ホーチミン市ビンタイン区の小学校で1年生を担任しているある教師によると、塾で事前に勉強してから入学した小学1年生の殆どは、文字の書き方が間違っているため直してやらねばならないという。これは学校で教える方法が教育要領の変更によって変わるが、塾はその内容に則して教えていないためだ。また、入学前に勉強していれば確かに入学当初は事前に勉強していない子より勉強は出来るが、すでに知っていることをもう一度勉強しなければならないため、勉学に対する好奇心が失われ、次第に学力が低下していくという。
第2中央神経病院臨床心理科のレー・ミン・コン副科長もまた、5歳以下の子供は集中力が低く、この時期に長時間ペンを持たせじっと座らせておくと、子供の心理や骨格に悪影響を及ぼす可能性が高いとして、入学前に勉強させないよう父母らに勧告している。
ホーチミン市教育訓練局は毎年入学のシーズンになると、「入学前に勉強した子供としていない子供を同様に扱い、カリキュラムの内容を飛ばしてはならない」、「入学直後の2週間は点数をつけず、提出物には褒めるコメントのみとし、優しい態度で生徒に接すること」という内容を全市の小学校に指示しているが、実際には守られていない。そのおかげで、未就学児向けの学習塾は商売繁盛のようだ。