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地元大手通信社は6日、ビナカフェ・ビエンホア [VCF]、サイゴン偽造防止・消費者支援協会、消費研究コンサルティングセンターの代表を招き、ベトナム国内で流通しているコーヒーの品質についての会合を開催した。7日付トゥオイチェー紙(電子版)等が報じた。
ビナカフェ・ビエンホアのグエン・タイン・トゥン副社長によると、ベトナムで販売されている挽いたコーヒー豆は、値段を安く抑えるために大豆やトウモロコシを加えたり、化学物質を添加してある「まがい物」だという。「コーヒー輸出国として世界で1、2位を争っているにも関わらず、ベトナムでは『まがい物』のコーヒーが横行しており、ベトナム人の味覚がおかしくなっている」とコメントした。
米コーヒーチェーン大手スターバックスの1号店が2月初めにホーチミン市でオープンしたことをきっかけに、ベトナムでは「コーヒー文化」のあり方を巡る論争が白熱している。ベトナムはロブスタ種コーヒー豆の産地で、ベトナム人は主に値段の安いロブスタ種を飲んでおり、「スターバックスの進出はアラビカ種の良さを知る良い機会」としてスターバックスを歓迎する意見がある。
一方、「値段が高いから味も良いとは必ずしも言えない。ベトナムにコーヒー文化があるからといって、欧米諸国などとは味覚が違うベトナム人がスターバックスを支持するとは限らない」、「スターバックスで販売しているコーヒー豆は中国から輸入したもので、値段も高い。そんなもの馬鹿馬鹿しくて飲めない」など、スターバックスに否定的な意見も多数出ている。
なお、挽いたコーヒー豆が100%純粋なコーヒー豆であるかどうか確認するためには次のような方法があるという。コップに水を注ぎ、水面に挽いたコーヒー豆を振り掛ける。純粋なコーヒー豆の場合は10分以上水面に漂ってからゆっくり沈み、水はほとんど透明のままだが、「まがい物」の場合は粉が5分にも満たない間に沈んで、水全体が茶色くなるのだそうだ。
※最終更新:2013年3月12日10:46JST