(C)中国製灯籠に「三沙」 越人知らずに購入 |
紅河デルタ地方ハイズオン省チーリン町はこのほど、中国語で「三沙」と書かれた中国製製灯籠を購入、使用しないよう勧告し、これらの商品を発見した場合は破棄するよう住民に通達した。17日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
「三沙」とは、中国がベトナムやフィリピンと領有権を争う南シナ海のスプラトリー諸島(ベトナム名:チュオンサ諸島、中国名:南沙諸島)とパラセル諸島(ベトナム名:ホアンサ諸島、中国名:西沙諸島)を含む3諸島を統治するため昨年6月に新設した「三沙市」のこと。多くの人が中国語で書かれた文字の意味を知らずに1個7万5000ドン~15万ドン(約330~670円)でこの灯籠を購入している。
この灯籠は以前から市場に出回っているが、問題があるとわかっていても、管理当局は政府の正式な決定がなければ没収できない。このため市場管理局は、各省・市、特に北部国境地域の各省の支局に対して、中国から違法に持ち込まれた商品や製造元が明らかにされていない商品の取り締まりを強化し、厳しく処分するよう指示した。