(C)tienphong, 避妊手術を受けたという男性 |
メコンデルタ地方ハウザン省チャウタインA郡で家庭計画化担当幹部が、業績を良くするために住民に不適切な避妊手術を受けさせ、更に国からの補助金を横領していると指摘されている。24日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
同郡在住のHさん(男性・46歳)は、避妊手術を勧められた時、まだ独身で子供がいないので受けたくないと答えたところ、「実際に手術を受けなくても病院で名前を登録すると補助金が得られ、更に無料で医療保険カードを発行してもらえる」と言われたため、避妊手術を受ける振りをしたという。
補助金は200万ドン(約8400円)だが、手術を受けた振りをした人たちが実際に受け取ったのは数十万ドンだけ。このため、担当幹部が補助金を横領したのではという疑いが強まっている。同郡は過去2年間に避妊手術を受けた人の数が同省内で最も多く、2012年には住民329人(殆どが男性)が避妊手術を受けたと報告されている。
住民の指摘に対して同郡人口家庭計画化センターのレー・ティ・ホン所長は、「郡の医療幹部が手術を監視しており、手術を行った振りすることは不可能だ。また、補助金200万ドン(約8400円)には米などの現物補助も含まれる」と説明し、補助金の横領は無いことを強調した。なお、同省保健局は真偽の調査を同郡当局に要請した。