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罰として子供に膝をついた状態で長時間立たせたり、四つ這いで歩かせたり、まるで犯罪者のように罪名と名前を書いた札を胸にかけさせたりする親がいる。19日付バオモイが報じた。
先日、ホーチミン市5区で人々が見ている中、脇に幼児を抱えた30歳ぐらいの母親が片手に棒を持ち、膝をついた状態で歩道に立たされている7歳~10歳ぐらいの2人の男児を叱っているのを目撃した。また、ホーチミン市タンビン区では、「私は泥棒」と書かれた札をかけている13歳の男児が通行人の注意を引いていた。早くに亡くなった父親の代わりに彼を育てている叔父が考えた罰のようだ。最近中部高原地方ダクノン省で、オンラインゲームばかりしていた2人の男児を1キロメートルにもわたって四つ這いさせ、大声で怒鳴り散らしていた父親が新聞などで話題となり、多くの反感を買っている。
このような保護者による虐待は、子供の性格形成に悪影響を与えている。今月14日ハノイ市チュオンチン通りで、「戦士の力」と書かれた鉢巻を頭に巻いて大きな声を発している若者たちの姿があった。実はこれ、あるセンターが実施している自信を取り戻すための訓練コースの一コマだ。1人ずつ人通りの多い交差点に立ち、「私は成功者だ」と100回も叫ぶ、といった訓練を実施している。
ベトナムの若者が自信を取り戻すためにこのような訓練を必要とするのは、子供のころ親から受けた虐待による自信喪失に原因があると考えられる。子供の教育は親の責任だが、極端な躾を行っている親たちは、子供の将来を考えてやり方を見直すべきだろう。