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ホーチミン市で12日、「気候変動に適応する環境・都市計画」をテーマとして開催されたシンポジウムで、専門家より「海面が1メートル上昇すれば、ホーチミン市の20%、紅河デルタ地方の10%、メコンデルタ地方の39%が水没する」との予測が出された。12日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
ベトナム気象・環境研究所によると、海面の上昇により、メコンデルタ地方で住民の35%、ホーチミン市では住民の7%に影響が出る。また交通インフラでは、鉄道の4%、国道の9%、県道の12%の通行が不可能になるとみられている。
ベトナム気象・環境学研究所によると、今後数年で平均気温が北部で1.6~2.2度、中部ダナン市以南で1.6度未満の範囲で上昇すると予想されている。また雨量についても全国で6%程度増える見込みだという。
ビンタイン区の一部など浸水の多い川沿いでは植林による土地の嵩上げ処置などの計画があるが、現在の都市計画によると2020年までにホーチミン市内の緑地は30%程度減少する見込みで、今後は浸水対策を盛り込んだ都市計画を構築する必要がある。