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ホーチミン市7区人民委員会はこのほど、同区テー運河沿いに建てられているバラック住宅を撤去し、現在これらの住宅に住む400世帯以上の住民の新居住地への移転に向けて、約8000億ドン(約32億円)の費用を充てることを承認した。バラック住宅の撤去は2013年中の完了を予定している。30日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
テー運河沿いにある住宅の大部分は粗末なつくりで、衛生や防災面の条件を満たしていないうえ、運河の流れをさえぎっており、環境汚染や都市景観への悪影響などの問題が生じている。同市人民委員会によると、対象となる住民のほとんどは立ち退き移住とそれに対する補償額に同意しているという。テー運河沿いに住む住民の立ち退き移住は長年の懸案事項であったが、補償の問題や資金不足によりこれまで実現していなかった。
ホーチミン市全体としては、2006~2010年に、運河沿いに住む1万5000世帯の移住計画を実施している。しかし、現在も運河沿いに住宅を建てる住民が相次いでおり、問題は解決していない。こうした問題は、◇タンホア・ローゴム運河、◇テー運河、◇タムルオン・ベンカット運河、◇バムトゥアット川・ヌオックレン用水路などで特に深刻となっている。