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南中部クアンナム省の古都ホイアン遺跡管理委員会によると、ホイアン旧市街地にある56軒の家屋は老朽化が進んでおり、倒壊の危機に瀕しているという。2日付ベトナムネットが報じた。
同省人民委員会では、ホイアン旧市街地にある古民家の持ち主に対し、家屋修繕工事向け資金の融資で優遇措置を設けている。しかし、多くの家主が修繕工事を拒んでいるため、老朽化に歯止めがかからない状況だ。
ホイアン市人民委員会のレ・バン・ザン主席は家主達が修繕工事を拒んでいる主な理由として、当該家屋を兄弟姉妹で共有している世帯が多いため、家族の中の誰が修繕費を借りるか決まらないことを挙げた。また、家主の多くは家屋の売却を希望しているが、国内不動産市場が低迷しているうえに、これらの家屋は不動産物件としての立地条件が悪いため、売却は困難だ。
ホイアン市が位置するベトナム中部では、大雨や洪水の被害も毎年のように発生しており、家屋が水に浸かるなどして、老朽化に拍車をかけている。ザン主席は「このままではホイアンの古い町並みが消え去る日は近い」と警鐘を鳴らした。