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米国の国際教育研究所(IIE)によると、同国で学ぶベトナム人留学生の数は国籍別の留学生数ランキングで8位に就けており、留学生数の増加率は東南アジアでトップに立っている。ザンチーが報じた。
ベトナムの1人当たりGDPは僅か1400ドル(約11万円)に過ぎない。また、2007年から2011年の高インフレによりベトナムドンはその価値を大きく下げている。それにもかかわらず、遠く米国へと渡るベトナム人留学生は、過去10年連続で増え続けている。
これについて、ベトナムにおける腐敗認識指数(公務員・政治家の腐敗具合)の高さが原因とする声が上がっている。汚職について取り組んでいる国際的非政府組織トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)の報告によると、ベトナムの腐敗認識指数は昨年大きく改善されたものの、ベトナムは依然として最も汚職が多い国の一つとされている。また教育分野の腐敗指数は、政治分野に次ぐ2位となっており、学生や保護者は汚職にまみれた聖職者たちにほとほと嫌気がさしている。
また、かつては大学受験に失敗した者が留学する傾向があったが、最近は高校卒業時点で、すぐに留学を考える者が多くなっているという。