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最近、西北部ライチャウ省や南中部ハティン省で救急患者が地元病院からハノイ市の病院にヘリコプターで緊急搬送されたことが話題になっている。これまでは海洋掘削用リグで働く石油企業の幹部社員が主な利用者だったが、国民の生活水準が向上したことで緊急搬送にヘリコプターを利用する一般人が増えてきているという。ファップルアットが報じた。
現在ヘリコプターによる緊急搬送サービスを行っている企業は、国防省傘下ベトナムヘリコプター総公社グループの北部ヘリコプター社(ハノイ市)と南部ヘリコプター社(東南部バリア・ブンタウ省)の2社。
南部ヘリコプター社は、医療緊急搬送サービスの他に観光、撮影などの目的で利用が可能なヘリコプターを4機所有している。付加価値税(VAT)を含まない1時間の利用料は3650ドル(約29万2000円)以上。事前に顧客と契約を交わしている場合は、依頼から45分後にヘリコプターが現場に到着することになっており、料金は後払いとなる。但し、小口の顧客の場合、フライトの安全確認を行う必要があるため、到着時間が遅れる。さらに料金は全額前払いとなる。
北部ヘリコプター社は現在、ロシア製のMi 17、Mi 172、フランス製のEC-155B1など最新のヘリコプター7機を所有している。1時間の利用料は4500~7300ドル(約36万~58万円)と比較的高額になっている。