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アジア開発銀行(ADB)とベトナム政府はこのほど、貧困削減支援などに重点を置いた「ベトナムの2012~2016年国別支援戦略(CPS)」の内容について合意した。9日付ベトナムプラスが報じた。
新たな戦略では、◇農業、◇天然資源、◇教育、◇エネルギー、◇金融、◇交通運輸の6つの重要分野に注力し、貧困者の経済的機会を改善するためインフラ整備、農村開発、および教育に対する支援を提供するほか、貧困層を対象とした政策や制度の改革に重点を置く。また、国営企業の構造改革も支援する。
ADBによると、ベトナムは世界的な金融危機を乗り切ったが、インフレをめぐる状況は依然不安定であり、技術力のある労働者の不足やインフラの貧弱さに加え、国営企業の非効率な経営や銀行システムの不備などにより国際競争力が低下している。
ADBの融資計画では、2013~2015年のベトナムへの総融資額は26億ドル(約2030億円)で、このうちアジア開発基金の融資が12億ドル(約940億円)となっている。また、技術支援額は年間800万ドル(約6億2600万円)に上る。