ホーチミン市中心部にある79棟の高層ビルの駐車場稼働率が30%程度にとどまっていることが同市交通運輸局の調査で明らかになった。25日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
理由はこれらの高層ビルの駐車場が提示する駐車料が周辺の路上駐車場の駐車料を大きく上回っているためである。高層ビルの駐車場が提示する駐車料は自動車で、3時間未満:5万ドン(約187円)、3時間以上:10万ドン(約375円)。バイク・スクーターでは、1万~2万ドン(約38~75円)となっている。この料金は同市人民委員会が定める駐車料の上限を大きく上回っている。
高層ビルの駐車場の稼働率が極端に低い水準に留まっている一方、路上駐車場は常にフル稼働しており、このことが交通渋滞の一因になっている。市当局は対策として、路上駐車場が認められている歩道を現在の160本から118本に削減するほか、高層ビルの駐車料を引き下げるよう事業主に指示することを検討している。