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全国で相次いでいる自動車・バイクの炎上事故の原因を研究していたホーチミン市の専門家グループはこのほど、不純物混入燃料が主な原因になっているとの結論を明らかにした。16日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
研究は、ホーチミン市科学技術局の協力のもと、精油・石油化学技術研究センター(RPTC)とホーチミン市工科大学の専門家らによって行われた。発火する原因は3つに分けられるという。
第1は、低品質のメタノールやエタノールなどを混合した燃料を使用してホースなどの部品に劣化を引き起こし、燃料漏れに至るケース。第2は、ヒューズが正しく装着されていないバイクで漏電するケース。第3は、ガスライターや香水などをサドル下の収納スペースに置いたり、ビニール袋や布がマフラーに接触したりするケース。第3のケースでは粗悪な燃料を使った場合に部分的に高熱を発して発火する可能性が高い。
研究グループは、メタノールの国内消費量が2008年に5万2000t、2009年に6万6000tだったのに対し、2010年の輸入量は9万t、2011年は8万tへと急増したことから、価格の安いメタノールが燃料に混入された可能性が高いとみている。同グループは、エタノール5%混合ガソリン(ガソホールE5)の使用が広がれば、粗悪燃料の生産量が増える恐れがあると指摘している。