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ホーチミン市と東南部のドンナイ省やバリア・ブンタウ省の間を行き来する長距離バス路線では、本物そっくりの塗装を施した無許可バスが横行している。うっかり乗車すると、高い料金をぼったくられ、これに逆らうと脅される。16日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
ホーチミン市9区のスオイティエン・バスターミナルからブンタウ方面行きの無許可バスに乗ると、普段は7000ドン(約27円)の料金なのに3万ドン(約117円)を請求された。正規のバスが目の前を通り過ぎたことに気付いた乗客が舌打ちする。1時間以上待っても出発しないことに抗議すると、車掌は「席がまだ埋まっていない」。降りるから金を返して欲しいと言うと、「降りるなら勝手にしな。金は返さない」と埒(らち)が明かない。
苦々しく思っているのは乗客ばかりではなく、乗客を奪われている正規のバス会社も一緒だ。無許可バスを発見し抗議したことのあるバス会社の運転手は、その後しつこく嫌がらせや脅迫を受けた。
ドンナイ省交通運輸局公共旅客輸送管理センターによると、これまでに47台の無許可バスを確認しているという。同センターは、乗車する際は正規バスと無許可バスをよく見極めるよう呼びかけている。