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ハノイ市を含む北部各省から南部に向かう走行距離1000キロメートル以上の長距離バスの30%は1日から、ハノイ~ビン(北中部ゲアン省)間では国道1A号線の代わりにホーチミン道路(旧ホーチミンルート)を利用しなくてはならない。これはハノイ市交通運輸局が公布した規定だが、多くのバス運行業者は実施に難色を示している。2日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
ハノイ~ホーチミン市間で長距離バスを運行するナム長距離バス社のリュー・ホン・ホアン社長は、ホーチミン道路の利用は多くの点で問題があるとし、沿線の住民が少なく中途での乗客の乗り降りが期待できないこと、車両が故障した場合の修理所や休憩施設が少ないこと、走行距離が国道1A号線に比べ70~80キロメートル多くなり燃料代が余分にかかることなどを挙げた。
一方バンミン観光社はこの3年間、ホーチミン道路で寝台バスを走らせている。同社のグエン・ダム・バン社長は、交通量が少なく予定通りに運行できることがホーチミン道路の利点だと強調した。ただ、修理所が少ないことや燃料代が余分にかかることはやはり懸念材料だという。バン社長は、各社が協力して途中乗り降りのない客を集めてはどうか、と提案している。