大学を出たものの仕事が見つからず、バイクタクシーの運転手や路上のカフェなどで生活費を稼いでいる若者が少なくない。13日付ベトナムネットが報じた。
ハノイ経営工科大学で金融・会計学を学んだフオンさんは、銀行に就職し顧客サービス係に配属されたが、自分に適していないと感じて辞めた。経理の仕事を探しているが、勤務経験を要求されて勤め先が見つからず、仕方なく路上にカフェを出している。
鉱山地質大学を10年前に卒業したソンさんは、東南部バリア・ブンタウ省ブンタウ市で石油ガス業のエンジニアとして働いていたが解雇され、その後はバイクタクシーの運転手をして暮らしている。ただ、ソンさんは今の自由で気楽な仕事が気に入っているようだ。
ホーチミン市技術大学のキエン・スアン・フン副学長は、こうした状況の原因として学生が実際の経験に乏しい事を指摘している。接客、業務管理、プレゼンテーション、グループワークなど仕事で必要となる技能は、学生が自分で身に付けなければならないが、新卒の学生にはこれが難しいという。