(C)Vietnamnet フランスに留学中のベトナム人学生 |
国の予算で外国に留学させるプロジェクトは、通称「322号プロジェクト」と呼ばれている。このプロジェクトで博士号を取得した322号博士は、帰国して元の組織に戻る事が義務付けられているが、外国企業に転職したり、そのまま外国に残ったりする人も多いという。13日付ベトナムネットが報じた。
教育訓練省留学育成局のグエン・スアン・バン局長によると、2000~2010年に同プロジェクトで留学した人は4590人、うち博士課程は2268人。これまでに帰国した留学生は3017人で、うち博士は1074人いる。
大学院に留学する場合は修了後に元の組織に戻る事を誓約し、これを守らない場合は留学費用を返還しなければならない。しかし返還を命じる権限は元の組織の長にあり、元部下に厳しい「処罰」を科す長はいないのが現状だ。本来であれば留学の最終決定権者である教育訓練省が、返還を命じるべきところだ。
ある大学の学長は「322号博士が大学に戻ってはきたが、学校の教育にはあまり貢献しようとせず、自分で会社を設立し稼ぐ事に精を出している」と嘆いている。