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ハノイ市の生徒・学生の犯罪は、件数が増加傾向にあるばかりか凶悪化している。30日に開かれた「ハノイ市の生徒・学生の法律・道徳違反、現状と対策」と題するセミナーで、こんな現状が明らかにされた。30日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。
統計によると、2008年以降これまでの約4年間に刑事事件として処理された生徒・学生数は968人(2011年に限れば110人)に上る。2000年以前の犯罪が、窃盗、公共秩序騒乱、傷害など比較的軽微なものだったのに対し、近年は強盗、売春、賭博など危険な犯罪が増えており、特にグループを組んで暴力を振るうケースが目立っているという。2010年以降、生徒のグループ同士が衝突した事件は42件を数え、うち2件で死者が出ている。
セミナー参加者らは原因として、家庭での過度の甘やかしや無関心、無責任な態度などを挙げた。また、学校側の管理体制の弱さや、家庭と学校の情報交換や連絡が不足している事も指摘された。参加者らは家庭と学校、各関係機関の協力を強化する必要性を訴えた。