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中部高原地方ラムドン省ダラット市は観光地として知られており、同地を訪れた多くの観光客がお土産として「ダラット特産」の農産物を買って帰る。しかしこれらの9割は中国から輸入されたものだ。こうした状況は長年にわたって続いているが、いまだに効果的な対策が講じられていない。18日付ジエンダンゾアンギエップが報じた。
同省食品安全衛生支局のファン・ティ・アン副支局長によると、「ダラット特産」として売られている農産物で本当にダラット産なのは、柿のジャム、イチゴ、チャインザイ(トケイソウ科の果物)、ワインなど1割程度に過ぎないという。アン氏は、中国産の農産物は防腐剤などの添加剤が使用されているため、見た目が美しくおいしそうに見えるから簡単に判別できるとし、「これらの農産物が安全かどうかについての結論は出ていない」と語った。
同省商工局のブイ・テー氏は、「そうした話のある事は承知しているが、検査で違反が見つかった事はまだない。販売者は商品の原産地証明書を所持している」と話したが、未発見の理由として市場管理部門のマンパワーが不足している事も一因と認めている。