北中部クアンビン省から南中部クアンナム省の河川流域では、連日の大雨により、各地の水力発電所の貯水湖の水位が急上昇しており、これらの貯水湖の放流を受けて、下流域で深刻な洪水被害が発生している。8日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
中部地域気象台によると、7日の雨量は60~100ミリメートルで推移しており、一部では200ミリメートル強に上る場所もあった。多くの道路が水に浸かっており、0.5~1メートルほど冠水した道路もあった。また、堤防決壊の恐れから交通が混乱し、地域住民の生活に影響が出ている。
また、多くの史跡が残るトゥアティエン・フエ省のフエ市でも、8日未明まで降り続けた大雨により洪水被害が深刻化している。多くの道路が冠水し、同市への交通が遮断されているほか、一部の遺跡が水に浸かっている。