ホーチミン市5区公安は4日、同市で新生児の斡旋を行っていた同市クチ郡在住のファム・ティ・フエ(37歳)を人身売買の容疑で逮捕した。5日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
公安の取調べによると、フエ容疑者は同市5区にあるフンブオン産婦人科病院の職員になりすまし、更に複数の病院にいる共犯者と共謀して、望まない出産をした母親や経済的に子供を育てられない父母などと養子を欲しがっている人とを引き合わせ、新生児の斡旋を行っていた。新生児は1500万ドン(約5万5000円)程で売られ、仲介手数料として500万ドン(約1万8300円)を受取っていたという。
また、フエ容疑者と共犯者らは購入者を探すため、不妊に悩む人達のウェブサイトに広告メッセージを掲載していた。誘拐事件とは違い「売却者」と「購入者」が一致しているこうしたような人身売買行為を罰する法令が未整備であるため、新生児売買は全国の産婦人科病院で横行しているという。