南部に本拠を置く国内の医薬品企業8社はこのほど、保健省医薬品管理局のチュオン・クオック・クオン局長を告発する文書に連名で署名し上級機関に送付した。文書に名を連ねているのは、イメックスファーム社、アジメックスファーム社、Sファーム社など8社の社長または副社長だ。26日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
各社が問題にしているのは、クオン局長による差別的な対応で、同局長は一部の会社にだけ優先的に医薬品の輸入許可や生産許可を付与しているとしている。また、医薬品「シブトラミン」は安全性に問題があるとして保健省が輸入・生産・流通の禁止を指示したにもかかわらず、クオン局長はこれらを無視して許可を与えたと指摘している。
8社の代表を務めるイメックスファームのチャン・ティ・ダオ社長は、クオン局長の行為により医薬品業界全体の生産・営業活動に悪影響が出ていると指摘し、「我々は今後の事業で起こり得るリスク覚悟で、あえて政府機関の告発に踏み切った。これは法律を遵守すべき企業の責任者として、投資家や株主、公務員の皆さんに対して負うべき責任だ」と述べた。
保健省査察部のチャン・クアン・チュン部長はこの件について、上級機関が検討中だとしてコメントできないとした。一方、汚職防止中央指導委員会は8社が指摘した内容について医薬品管理局、査察部と協議する計画があるとしている。