25日午前1時3分ごろ、南中部フーイエン省から東方に約300キロメートル離れた南シナ海を震源とするマグニチュード(M)5.1の地震が発生した。この地震による被害は報告されていない。26日付カフェエフが報じた。
中部の海域では、2010年1月26日にバリア・ブンタウ省沖約128キロメートルを震源とするM4.7の地震が、2010年6月23日にはビントゥアン省沖を震源とするM4.7の地震が発生している。
地球物理研究所元所長のグエン・ディン・スエン博士によると、中部の東経109~110度に沿って走る断層が、中部海域を震源とする最近の地震の巣になっているという。スエン博士はこの断層の活動が活発化している可能性があると指摘している。
ニントゥアン省からカインホア省にかけての沖合いではかつて火山活動が多くみられた。1923年にはビントゥアン省沖合いの海底で火山が噴火したことに伴い、M6.1の地震が発生している。