中部ダナン市に設置された津波警報施設で15日、ベトナム中部から約2000キロメートル離れたフィリピン近海でマグニチュード8.8の地震が発生し、2時間後に津波が到達するという想定で、警報システムの稼働試験が行われた。16日付カフェエフが報じた。
ダナン市内に10か所の施設を設置したベトテルによると、地球物理研究所津波警報センターが発した津波警報を受信すると、各施設のサイレンが鳴ると同時に、大音量のスピーカーで津波情報が放送される。また、あらかじめ登録された携帯電話番号にメールが送信される。
稼働試験に立ち会ったホアン・チュン・ハイ副首相は、警報システムの構築で協力し合ったベトテルと農業農村開発省を高く評価した上で、津波警報システムの全国展開案を早期に立案するよう促した。
地球物理研究所のレ・フイ・ミン博士は「フィリピン近海でマグニチュード9.2の地震が発生した場合は、南中部のクアンガイ省やカインホア省に高さ10メートル以上の津波が押し寄せる可能性がある」と述べた。