ホーチミン市の渋滞と大気汚染の緩和のため、市内中心部に乗り入れる車両をナンバープレートの数字(偶数・奇数)により規制するという同市交通運輸局の案が、同市人民評議会で議論された。しかし反対意見が賛成を上回った。21日付VNエクスプレスが報じた。
グエン・ミン・フオン議員は「中心部に向かう公共交通機関が整備されていない現状を考えると、この案は適切とは言えない。渋滞の原因は車の数が多いだけではなく、冠水や道路工事、人々の交通規範意識の欠如もある」と指摘した。
レ・グエン・ミン・クアン議員は「いきなり実施せず一部の地域で試行すべき。これはあくまで短期的な解決策で、長期的にはバスや地下鉄などの公共交通機関を整備する必要がある」と述べた。
ボー・バン・セン議員は「この方法だと、偶数と奇数のナンバーの車を持つよう奨励することにならないか。また、偽造ナンバープレートが出現することも予想できる。問題の解決につながらない」と懸念を表明した。