ハノイ市トゥーリエム郡のシプチャー高層マンション建設案件の敷地内で、4世紀から6世紀にかけての年代のものとみられる墓が2基発見された。1つの墓からは稲の種子や焼かれた稲わらなどが見つかった。19日付ザンチーが報じた。
ベトナム考古学協会のグエン・ラン・クオン博士によると、発見されたのは長さ4.7メートル、幅2.15メートルの大きな墓と、長さ3.9メートル、幅1.2メートルの小さな墓で、大きな墓の中には陶器、銅製の鉢、鉄製の釘など29点、小さな墓の中には陶器5点があったという。
墓の底からはコメ粒や焼かれた稲わらが見つかった。考古学研究所のグエン・マイ・フオン研究員は「もみ殻や稲の茎が残っていたことは珍しい」と話している。この年代の他の墓と同様、棺桶や人の骨は焼かれてしまったため残っていなかったという。