東南部ドンナイ省のチアン水力発電所では、ダムの水位が低下し続けており、最低水位までわずか3メートルを残すのみとなった。4日付ベトナムプラスが報じた。
チアン水力発電社のボー・バン・ニャン副社長によると、例年だとダムに年間約150億立方メートルの水が流れ込んでいるが、この1年はその半分にも満たない70億立方メートルに留まっているという。これは同発電所開所以来23年の歴史で最少記録に相当する。そのため1日当たりの発電量も前年同期より140万キロワット時も少ない100万キロワット時にしか達していない。
さらに同ダムでは下流のドンナイ省、ビンズオン省、ホーチミン市に生活用水を供給するため、ダムへの流入量を上回る水量を放水し続けなくてはならない状況にある。ドンナイ気象予報センターによると、今は乾季で水源地域でのまとまった降雨は期待できそうにないという。