8日、南中部カインホア省ニンホア郡で操業する韓国系ヒュンダイ・ビナシン造船社(HVS)が、同社工場から使用済み銅スラグ(船舶の研削材)を同郡ニントゥイ村の銅スラグ廃棄場に新たに廃棄していることが分かった。銅スラグの新たな廃棄は禁じられている。9日付トゥオイチェー紙電子版が報じた。
HVSのカオ・トゥアン・ズン副社長はこれについて、新造船所建設案件を実施するために敷地を引き渡す準備であり、カインホア省資源環境局の許可を得ていると述べた。工場敷地内にある約2万tの銅スラグを廃棄する予定だ。資源環境局のグエン・モン・ディエップ局長は、許可したことを認めている。
これより前、資源環境省査察部はカインホア省人民委員会と協議し、HVSが10年以上放置したままにしている使用済み銅スラグ約100万tの処理対策を整えるまで、同社工場からの銅スラグの移動を禁じると共に、銅スラグの使用を中止するよう求めていた。
一方、ハノイ鉱産・金属精錬株式会社を投資主とする使用済み銅スラグ処理工場建設案件は、今年5月に稼働を開始する計画だったが、実際にはほとんど進展していない。