フランスの歴史学者アラン・ルシオ氏は21日、ボー・グエン・ザップ将軍について1979年から2008年までに書いた論文や記事、インタビューなどを編纂した書籍「ボー・グエン・ザップ将軍の生涯」を発表した。フランスの出版社(Les Indes Savantes)から出版される。22日付VNエクスプレスが報じた。
ルシオ氏がザップ将軍に初めて会ったのは、フランス紙「リュマニテ」の特派員としてハノイに滞在していた1979年。ルシオ氏は「階段の上に立つザップ将軍に近付くため階段を上る間、将軍から一瞬も目をそらすことはできなかった」と記している。その後ベトナムを訪れるたびに将軍に面会していたが、2010年1月の訪問時は将軍が老齢のため体調を崩し面会はかなわなかったという。
この本はザップ将軍の生涯を、歴史教師時代から愛国青年を経て、フランスや米国との戦争を指揮する革命家として活躍するまでを5章に分けて描いている。ルシオ氏によると、この本の出版をザップ将軍は快諾したという。