東南部ドンナイ省チアン水力発電所はこのほど、ドンナイ川流域の水道総公社に対し、水力発電のための水位を確保するためダムの放水を制限し貯水を行うとした通達を発行した。7日付サイゴンザイフォン紙(電子版)が報じた。
同水力発電所によると、2010年後半の雨量が少なかったことからダムの水位が非常に低くなっており、発電ができなくなる危険性が出ているという。
しかし、その一方でホーチミン市トゥドゥックBOO浄水場のチュオン・カック・ホアイン社長は、チアン水力発電所の貯水ダムの放水制限は、土壌の塩害を加速させ、ドンナイ川下流に位置するホーチミン市内の取水・給水に影響が出る可能性が大きいとしている。このため、同浄水場は同発電所にダムの放水制限及び貯水計画について交渉の場を設けるよう要請した。