交通運輸省の車両登録事務局は、2010年に5回に亘りハノイ市内を走るバスの品質に関する検査を行った結果、バスの30%が基準値を上回る有害物質を含む排気ガスを排出していることが明らかとなった。30日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。
同局は基準値を上回る有害物質を含む排気ガスを排出するバスに対し、車両登録書を一時的に没収しメンテナンスを命じた。同局はメンテナンス後に排気ガスの性状が基準値内となったバスには登録書が返却するが、引き続きバス運営会社に定期的なメンテナンスを指導している。
ハノイ市の多くのバスが、基準値を超える有害物質を含む排気ガスを排出している原因は、バスに中国製の低品質のエンジンが使用されていること、また常に定員オーバーの状態で運転しなければならないことが挙げられている。