車両登録をしていない改造オート三輪車が、今もハノイ市の各通りを我が物顔で走り回っており、交通事故や渋滞の原因になっている。リヤカーをバイクで押す形の改造三輪はロンビエン市場やドンスアン市場、ブオイ通り、グエンチャイ通り、レバンルオン通り、ラータイン通りなどで特に多いようだ。29日付タインニエン紙電子版が報じた。
ドンダー区のラータイン通り(ホアンカウ通りとの交差点からハノイ文化大学にかけての区間)には建設資材を扱う店が多いため、これらの店に製品を満載して運ぶ改造三輪の数も多い。車体の倍以上の長さの棒鋼をむき出しの状態でリヤカーに載せている改造三輪もあり、バイクや車は接触を恐れて近寄らない。スピードを出して乱暴な運転をする改造三輪も多く、なおさら人々に悪い印象を与えている。
グエンチャイ通りを走っていた改造三輪の運転手ハインさんは「生活のためにしていること。製品を満載してスピードを出せば危険なことは分かっているが、そうしないと警察に見つかって商売道具を没収されてしまう」と語った。
交通運輸省は2008年から、各地方政府が実情に応じて改造三輪やシクロなどの規制を行うことを認めているが、ハノイでは安全を脅かす改造三輪さえ取り締まりの対象になっていないようだ。