統計総局は25日、ベトナム既婚女性における家庭内暴力(DV)被害状況に関する調査結果を発表した。この調査は2009年から2010年にかけて全国の既婚女性500人を対象に行ったもので、同局では初めてのDV被害状況についての調査報告となる。25日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
調査結果によると、既婚女性の32%が肉体的暴力、10%が性的暴力、54%が精神的暴力を受けたことがあると回答している。注目すべきは、暴力を受けたことがある女性のうち87%が当局に報告しようと考えたことがないと回答していることだ。また調査が行われたいずれの地域でも女性10人に4人が家庭は安全な場所ではないと回答しており、東南部の調査結果では42%の女性が夫からいずれかの暴力を受けたことがあると答えている。
社会学院のブー・マイン・ロイ博士は今回の調査について、懸念すべき結果が出たが実際のDV被害率はさらに高いと推測されると指摘している。