ベトナム人が最も関心を寄せ心配している世界の問題は、経済の安定やテロではなく気候変動――。香港上海銀行(HSBC)が実施した調査で、こんな結果が明らかになった。質問を受けた43%のベトナム人が、気候変動が最大の関心事と回答した。
「気候変動の影響を減らすため努力することは何か」との問いには、31%が省エネ化のための自宅設備改造、29%がエアコンやストーブの使用手控え、17%がごみのリサイクルを挙げた。また、43%が今後省エネ製品を購入すると回答した。これは米国の26%、日本の23%、世界平均の40%を上回る数字だ。さらに53%の人が政府に対し、気候変動対応策へのより積極的な取り組みを要望している。
HSBCベトナムのマシュー・マーティン副頭取によると、気候変動に関するビジネスは増加傾向にあり、特に新興国ではこの傾向が顕著だという。