14日午後7時半ごろ、ハノイ市タインスアン区グエンチャイ通り74番地のホテル・オフィス・ショッピングセンター・集合住宅複合施設「ロイヤルシティー」建設現場で、巨大な建設クレーンが倒壊し近くの民家2軒を直撃する事故が起きた。
直撃を受けた2軒の家は、屋根や壁が崩れ、内部のキッチンやトイレなども激しく損壊した。被害を受けた家の家主レ・バン・タイさんは「突然奇妙な音がした後、大きな音と共に何かが家にのしかかった。あわてて妻と子供と一緒に外に避難した。自分は崩れ落ちたれんがで軽傷を負ったが、妻と子は無事だった」と話した。
事故発生後30分ほどして地元警察が現場に到着し周囲を封鎖した。工事関係者が倒れたクレーンを引き上げようと、勝手に別のクレーンを操作しようとして、住民らに取り押さえられる場面もあったという。
この案件は面積約13ヘクタールの敷地にホテルやショッピングセンターなど7棟のビルを建設するもので、今年1月に着工された。投資主はビンコム株式会社で、総投資額は9兆9990億ドン(約420億円)。2013年の完成が予定されている。