金価格が高騰を続けているこの時期、ハノイは結婚式のシーズンを迎えている。娘の結婚持参金にと無理をして買う親もいれば、購入を控えるカップルもいる。そんな中、各ブライダルショップでは、結婚式用装飾品のレンタルサービスや廉価製品の販売に力を入れている。
来月娘が結婚式を迎えるという父親のランさんは「一人娘に金の装飾品をプレゼントしようと数カ月前から考えていた。すぐに買えばよかったが、金が値上がりしている時期で安くなるのを待とうと思った。しかし金は高騰を続け、結局当時より300万ドン(約1万3000円)多く払わなければならなくなった」と話した。
ハノイ市ハイバーチュン区チャンニャントン通りの金販売店バオティン・ミンチャウでは、今年から廉価な装飾品を売り出した。価格は種類により200万~2000万ドン(約8500~8万5000円)。また、同区チャンカットチャン通りのアクセサリー販売店では、結婚式用の装飾品レンタル需要が去年に比べ30%増えているという。同店経営者のフオンさんは「今年はレンタル希望の人数も増えているが、出足も例年より早い」と話す。レンタル料(一式)は種類により30万~100万ドン(約1300~4300円)だという。