ベトナム共産党中央検査委員会はこのほど、ベトナム造船産業グループ(ビナシン)のファム・タイン・ビン会長について、同社の経営管理にあたって多くの重大な誤りや違反があり刑法の規定に違反した疑いがあるとして、関連書類を捜査当局に送ることを決めた。
検査委員会によると、ビン会長には、同社が実施する案件への国からの出資金の管理・使用に関する無責任、同社と傘下企業が投資主体となって実施する案件の立案・承認・入札に関する規定違反、財政・経営能力のない子会社の乱造、財政状況に関する政府への虚偽の報告などの誤りや違反行為が認められるという。
これを受ける形でグエン・タン・ズン首相は13日、ビン会長を停職処分にすることを決めた。ズン首相はまた、グエン・ホン・チュオン交通運輸次官にビナシン会長職を兼務させることも決定した。