ホーチミン市の各留学相談センターで実施した調査の結果、2009年に海外留学したベトナム人学生(高校生・大学生)の留学先はオーストラリアがもっとも多いことが分かった。オーストラリア政府国際教育機構(AEI)の統計によると、1~8月にオーストラリアの高校や大学に在籍していたベトナム人学生は2万1000人に上り、前年同期より58%も増加している。
ある留学相談センターによると、学生の大半は米国・英国・カナダへの留学を希望しているが、年後半からオーストラリアやシンガポールへの留学希望者が急増しているという。米国よりオーストラリアの方がビザを取得しやすいためで、米国留学をあきらめてオーストラリアに変更するケースが増えている。
一方、米国国際教育研究所(IIE)の統計によると、2008~2009学年度に米国の学校に在籍していたベトナム人学生の数は前学年度に比べ46%増の1万2830人で、外国人留学生の中で9番目に数が多い。
2010年はさらに留学生が増え、留学先としては地理的に近く学費の安いアジアの人気が高まるとみられている。