メコンデルタ地方ソクチャン省ソクチャン市では数日前、貧困者支援基金に納付する資金として公務員や教員の12月の給与から10日分をカットするとの通達があった。この突然の通達に反発や戸惑いの声が上がっている。
同市人民委員会のグエン・ミン・トン主席によると、ソクチャン省人民委から同市に対し、貧困者支援基金に納付する金額として70億ドン(約3500万円)の割り当てがあったという。トン主席は企業や市民にも義捐金を募るが、公務員には12月の給与から10日分、1月の給与から5日分を徴収しこれに充てるとしている。
これに対し、「あまりに急な話だ」、「目標の早期達成をあせるあまりの押し付け」などと反発の声が上がっている。同市第6地区人民委員会のある幹部は、もともと120万ドン(約6000円)しかない給与から10日分を引かれたらどうやって生活しろというのかと困惑を隠し切れないでいる。