メコンデルタ地方カントー市で2日間にわたって開かれた「第1回メコンデルタ地方気候変動対応フォーラム」が13日、閉幕した。
フォーラムでは、気候変動が近い将来メコンデルタ地方の経済・社会・環境に大きな影響を及ぼすとの予測が報告された。具体的には、海面の水位が1メートル上昇すれば同地方の31%が冠水する恐れがあるという。
ファム・コイ・グエン資源環境相は閉幕式で、「世界は気候変動と水位上昇がメコンデルタ地方に与える影響に注目している。政府はこの地方の稲耕作地保護に全力を注ぐ。各地方当局も気候変動対策行動計画を策定し、来年の社会経済発展計画に盛り込む必要がある」と述べた。これに対し、デンマーク政府、世界銀行(WB)、アジア開発銀行(ADB)などが、ベトナム政府への支援を表明した。