国家監査院のチャン・バン・チュエン総裁はこのほど、ベトナムのポリマー紙幣印刷に絡む贈収賄疑惑に関する豪紙エイジ(The Age)の記事は証拠が不十分だとコメントした。この調査記事は、ベトナムのポリマー紙幣印刷契約を受注するため豪セキュレンシー社がベトナムのCFTDテクノロジー開発社(ルオン・ゴック・アイン社長)に数百万米ドル(数億円)を贈賄したと伝えている。
チュエン総裁は、グエン・タン・ズン首相が警察に捜査を指示したことを明らかにしたが、「国家監査院としてはまだ何の情報も得ていないのでコメントできない」と発言。また「エイジの記事は参考程度にすぎない。ベトナムで独自に調査して証拠を発見する必要がある」と述べ、国家監査院がすでにこの疑惑の調査を開始していることを確認した。