グエン・タン・ズン首相はこのほど、韓国のヒュンダイ・ロテム社が訴えていたホーチミン市のトゥードクBOO(建設・所有・運営)浄水場施工契約打ち切り問題について、国家監査院が提示した解決案を承認した。それによると▽投資主体のトゥードク水道BOO株式会社(TDW)がヒュンダイ・ロテムに没収した契約保証金570万米ドル(約5億1500万円)を返却すること▽両社が契約上の義務をすべて果たしたうえで、TDWはヒュンダイ・ロテムが実施した工事分の費用を支払うこと▽結果を10月に政府に報告すること――を求めている。
TDWは昨年8月、工事遅延を理由にヒュンダイ・ロテムとの契約を一方的に打ち切り、契約補償金を没収。ヒュンダイ側はこれを承服せず政府に問題解決を求めたため、ズン首相が国家監査院に解決策を探るよう指示していた。