中部高原地方コントゥム省でこれまで見られなかったカタツムリが出現し、省内の農作物に大きな被害が及んでいる。
同省コントゥム市の農家レ・ズオン・ビンさんによると、異常な兆候は一切なかったにもかかわらず一夜にして3000平米のキュウリ畑が台無しになったという。同市植物保護支局のディン・クアン・サン局長は「40年近く植物保護の仕事をしてきたが、こんなカタツムリを見たのは初めて。非常に小さく(約2~3センチメートル)夜行性で、昼間は土壌ブロックの下に身を隠している。野菜なら何でも食べるようで、ピーナツ、黒豆、緑豆、キュウリなどが被害を受けている」と語った。
同支局がいくつかの方法を試してみたが、カタツムリを駆除することはできていない。支局は一時的な手段として、ふすま(小麦を粉にするときできる皮のくず)の粉を畑に撒布してこのカタツムリを追い詰めている。カタツムリは口から油状の粘液を分泌しているが、ふすまの粉にはその口をふさぐ効果があり、作物へのダメージを抑えているという。