ホーチミン市人民委員会はこのほど、市内の渋滞緩和策の一環として個人車両を対象とした通行料の料金徴収所設置計画を検討することについて、政府に許可を求めた。同市は昨年にも車両通行料の徴収を提案したが承認されなかった。
同市人民委は料金徴収所計画とともに、ERP(自動料金徴収システム)の試験的導入の可能性検討も提案した。料金体系は、渋滞が多い道路を利用するほど料金が高くなる仕組みを導入するとしている。しかし財政省は個人車両通行料の徴収は現実的ではないとの見解を示している。
現在同市の人口は800万人を超えているが、道路の総面積は約2万5600平米に過ぎず、市の総面積に占める道路の割合はわずか0.0012%。このため同市は年々悪化する交通渋滞を緩和するため、個人車両の通行を制限する方法を模索している。