ハノイ市食品安全衛生当局の検査チームは21日、市内の市場や複数の食料品店の立ち入り検査を実施し、商標表示のないパッケージ(500グラム入り)に入ったうまみ調味料を発見、封印処分した。販売店側では中国産と説明しているが、原産地証明書を提示できない場合これらの調味料は廃棄処分となる。
北部ランソン省市場管理支局によると、中国製うまみ調味料の正規ルートの輸入量は昨年133トンだったのに対し、今年1~3月ではわずか10トンにとどまっている。しかし同支局が最近摘発した2件のうまみ調味料密輸事件では、偽造調味料2.6トン、有名ブランドのロゴやマークを印刷したパッケージ363キログラムが発見されており、各地に大量の偽造調味料が出回っている可能性が高い。
商工省市場管理局はこの機会に、隣国と国境を接する各地方の市場管理当局に対し、市場・物流拠点・倉庫などでうまみ調味料の検査を強化するよう求めている。