資源環境省はこのほど、韓国系ヒュンダイ・ビナシン造船社(HVS)に対する銅スラグ(船舶の研削材)輸入許可をグエン・タン・ズン首相に上申しないことを決めた。これは南中部カインホア省人民委員会が資源環境省に検討を求めていたもの。
同省環境総局のブイ・カイック・トゥエン副局長は、カインホア省が雇用問題の解決のために銅スラグの輸入許可を求めているのであれば、直接政府に申請するべきという。HVSは80万トン近くの使用済み銅スラグを抱えており、2010年末までに処理を終えるようホアン・チュン・ハイ副首相の指示が2007年12月に通達されている。しかしその後処理作業が進展した様子もないため、トゥエン副局長は「新たな輸入を許可するのはおかしな話だ」と話している。