ハノイ市保健局は23日、同市タインチ郡のファップバン浄水場とタインスアン区のハディン浄水場、市内の民家5軒から採取した合計7つの飲料水サンプルの分析結果を発表した。
それによると、ヒ素の含有量はベトナムの飲料水基準である1リットル当たり0.1ミリグラム未満(世界保健機関<WHO>のガイドライン値は1リットル当たり0.01ミリグラム以下)をクリアしていたものの、アンモニアの含有量はWHOガイドライン値の1リットル当たり1.5ミリグラムを6~18倍上回る量が検出された。
この結果を受けて、同市建設局のレ・バン・ズック副局長は同市南部での新たな井戸の開発を凍結し、ファップバン浄水場とハディン浄水場の処理量を現在の1日当たり3万立方メートルから2万立方メートルに減らすことを決めた。また新たな水源を確保できるまでの間、この2カ所の浄水場の浄化槽や配水管を定期的に洗浄するとともに、アンモニアを基準値以下にするための対策を講ずることにしている。