ホーチミン市洪水・台風防止指導委員会の最近の調査によると、長時間にわたる大雨や高潮(こうちょう)が発生した時、浸水対策が必要となる地域は市内86カ所に上る。こうした地域は市内のすべて区・郡に分布しているが、特に多いのは▽ビンチャイン郡(7カ所)▽2区(6カ所)▽トゥードク区(6カ所)▽フーニュアン区(6カ所)▽ゴーバップ区(5カ所)▽タンフー区(5カ所)−など。また市中心部の1区でもオンライン橋地区、コーザン地区、グエンタイビン地区、グエンクーチン地区、ファムグーラオ地区の5カ所が浸水する。
同委員会は大雨や高潮発生時の浸水対策として、情報を事前に地元機関や住民に周知することを決めた。高潮の情報は、少なくとも5日前までに周知する。降水量51ミリメートル以上の大雨や1.3メートル以上の高潮が予想される場合は、浸水地域の住民に警報を発する。また、支援活動に必要な人員として2万9000~3万人を確保するとしている。