ホアン・チュン・ハイ副首相はこのほど、「水源に関する新国家戦略」案と「長期的な水源開発・利用に関するマスタープラン」案を早期に策定するよう資源環境省に指示した。また、国境付近の河川で自動的に水質や流量などを検査できる水文観測所の建設計画の作成や観測体制の強化を行うよう求めている。
ベトナムには中国・ラオス・カンボジアの3カ国を水源とする200本以上の河川があり、国境を越えてベトナムに流入する水量は1年当たり約5000億立方メートルに上る。これは国全体の河川流量の約60%に相当する。しかしベトナムはもはや水資源の豊富な国とは言えず、水不足問題が表面化している。